「世界の書籍展」-ヘレン・ケラーの手紙
1mmにも満たない、世界一小さな豆本を観てきました。
JR博多シティ(JR博多駅ビル)のJR九州ホールで開催された
「世界の書籍展」には、世界の文豪たちの初版本や豆本コレクション、
文学者や著名人の手紙など300点が展示されて
多くの人でにぎわっていました。
冒頭の豆本の前には特に人が集まって感嘆の声を上げます。
なにしろ0.74mm×0.75mmの大きさなので
肉眼では存在を確認するのがやっと。
とても書かれているものは読めません。
でもちゃんと文字が記されているというのですから
その技術にただ驚くばかり。
豆本とは逆に、とても大きな本として
世界最大の鳥類図鑑(復刻版)も並んでいました。
これは縦が1mもあろうかという、
めちゃ持ち運びしづらそうな書物。
さまざまな鳥が原寸大で(!)カラフルに描かれており
120部だけの限定本だそうです。
最も印象に残ったのは500年前にヨーロッパで出版された本が
きれいな状態で残っていることと、
もうひとつはヘレン・ケラーの手紙です。
アインシュタインなど世紀の科学者や文豪の直筆書簡には
各行が右肩あがりの斜めになっているものが多い一方
(それも人間らしさを感じられる部分です)
目の不自由なヘレン・ケラーの直筆の手紙は
読みやすい文字で書かれ、行もまっすぐなのでした。