青い目の人形たち
今、飯塚市のお隣の嘉麻市に3体の青い目の人形が揃って並んでいます。
ペッギィと、ルースと、シュリーです。
100年ほど前に日本へやってきたたくさんの青い目の人形。
アメリカの人々から日本の子どもたちへ
友好と平和の心を育てるために贈られたものでした。
横浜港と神戸港に着いた、50体の代表人形と12,000体以上の人形は
東京で盛大に歓迎されました。
その後、代表人形は東京博物館に、
その他の人形は全国に送られ、それぞれ大歓迎を受けたということです。
そのうちの一体、ペッギィは1926年に福岡県嘉穂郡大熊町(現・嘉麻市)の
大隈尋常・高等小学校(当時)へやってきました。
ルースは糸島郡可也村(当時)の可也尋常・高等小学校へ、
シュリーは三潴郡城島町の城島尋常・高等小学校へ送られました。
けれども太平洋戦争が始まると人形たちは「敵性人形」とされ、
50体の代表人形は軍によって破壊されてしまい、
全国に送られた人形たちもその多くが竹槍で突かれたり焼かれたりして
姿を消していったそうです。
そのような中、人形を密かに隠したり持ち帰ったりして守った人もいました。
その人々のおかげで残った人形は現在全国で300体余が確認されており
福岡県にはペッギィとルースとシュリ―の3体がいます。
そして今、嘉麻市の平和祈念館で3体は並んで展示されています。
日米友情人形交流90周年展「福岡の青い目の人形たち」は
明日(8月27日)まで。
入場無料です。