かなしき横顔
- momosaran
- 2017年8月28日
- 読了時間: 2分
短歌らしきものが初めて私から生まれたのは中学生の時。
その後、高校3年生の時 受験勉強をしていて再び湧いてきて
それからは途切れることなく今にいたっています。
わがやの新聞は私がものごころついた頃から
ずっと知り合いの朝日新聞販売店から購読していました。
その紙面にある朝日歌壇に初めて投稿したのは
22歳になったばかりの7月。
特に動機もなく、ふとその気になって
18歳からノートに書き留め続けていたものから選んで送りました。
投稿は、はがき一枚に一首を書く決まりになっています。
一枚だけ送ったのか、それとも二、三枚だったか覚えていません。
それが8月1日(日)の朝日歌壇に掲載されたのです。
初めて送ったものが入選するとは思っていなかったので
びっくりして、ひっそりと嬉しかったです。
宮柊二選の欄に載ったのは次のうたです。
微笑みて憂いの影を横顔にもてるかなしきひとを恋うなり
学生時代に片思いの先輩を詠んだものです。
この時代、私は短歌のことを話し合う友人もいなかったし、
まして短歌結社や短歌教室などにも所属していませんでした。
だからどなたかに報告することもなく
ただ姉に新聞を見せただけです。
朝日歌壇の当時の選者は、
馬場あき子、近藤芳美、宮柊二、前川佐美雄の各氏です。
これから27年後、
私は馬場あき子先生主宰の結社「かりん」(歌林の会)に入会します。
初入選当時は結社のことも歌壇のことも何も知らず
紙面に載ったことをほんわりと喜んでいただけでしたが
今から思えばあの一枚のはがきが
私を「かりん」へと導いたとも言えるかもしれません。
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