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シンポジウム「声のうた」

  • momosaran
  • 2017年9月26日
  • 読了時間: 1分

昨日の記事で少しふれたように、第十四回筑紫歌壇賞の行事の第二部は

「声のうた」をテーマとした記念シンポジウムがおこなわれました。

パネラーは歌人の伊藤一彦さん、小島ゆかりさん、青木昭子さん、

桜川冴子さん、藤野早苗さんです。

伊藤一彦さんが進行をつとめられて、

パネラーのみなさんが五首ずつあげていらっしゃる声のうたについて

進めていかれました。

けっして堅苦しさはなく、時に会場の笑いも起きて楽しいながら

示唆に富んだお話をうかがうことができました。

パネラーのみなさんが挙げられた声のうた各五首の中から

各一首をご紹介いたします。

<伊藤一彦さん>

  こゑのみは身体を離れて往来(ゆきき)せりこゑとふ身体の一部を愛す

                               河野裕子 『はやりを』

<小島ゆかりさん>

   やうやくに暑はかたむきていできたるころころ子らのこゑはよきもの

                               佐藤通雅 『予感』

<青木昭子さん>

   負けない、と声に出しをりたましひに燠のあることたしかめながら

                               大松達知 『ぶどうのことば』

<桜川冴子さん>

   烏とふ大をそ鳥の真実(まさで)にも来まさぬ君を児ろ来(ころく)とそ鳴く  

                               作者未詳 『万葉集』

<藤野早苗さん>

   疾風は歌声を攫ふきれぎれに さんた、ま、りぁ、りぁ、りぁ

                              葛原妙子 『朱霊』


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