台風のときに思い出すうた
- momosaran
- 2017年10月29日
- 読了時間: 2分
台風22号が日本列島に沿って東へ進んでいますね。
みなさまのお住まいのところではどのような状況でしょうか。
私の住む飯塚市(福岡県)は
昨日から続いた雨が先ほどやんで、現在は青空が少しのぞいています。
風はまだ強く吹いている状態です。
被害が出ないよう、特に怪我をする人などがないよう願っております。
ところで、台風がくると思い出す短歌があります。
ティンパニの中に入れられ巨きなる奏者の連打聞くごとき夜
松村由利子 『耳ふたひら』 (2015年)
「かりん」でごいっしょしている松村さんは
6年ほど前に沖縄県の石垣島へ移住なさいました。
台風が多くくるところとはきいていますが
実際そのものすごさはどのようなものなのか。
それは沖縄へ行ったことのない私の想像を超えると思いますが
このうたは、台風や嵐の日に家に籠もっている時、
屋根や窓に打ち付ける雨がどんなふうに聞こえるかを伝えてくれます。
移住したばかりで、しかも夜であれば心細さは倍増することでしょう。
歌集『耳ふたひら』では
この一首の2ページ前にこのようなうたも収められています。
気圧計の目盛ぐんぐん低くなりわれらの心怪しく騒ぐ
台風が近づいてきたときの不安。
「気圧計」という言葉が、
激しい天候になることの多い土地での生活感をよく表しています。
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