「かりん」12月号③-本欄(岩田欄)
- momosaran
- 2017年12月14日
- 読了時間: 1分
結社誌「かりん」には会員の作品が掲載される六つの欄があります。
本欄(馬場欄・岩田欄)、ⅠA欄、ⅠB欄、Ⅱ欄、Ⅲ欄です。
入会するとⅢ欄に所属し、その後にⅡ欄、Ⅰ欄へと進むことになります。
次の欄に移るかどうかは年1回行われる昇欄会議で決められます。
私は2009年1月に入会して、初めて作品が(Ⅲ欄に)掲載されたのが3月号。
(送った月詠作品は翌々月に掲載されるので)
そして2016年5月号から本欄(岩田欄)に所属しています。
今日は今月号(12月号)の本欄(岩田欄)の作品をご紹介します。
(冒頭にある岩田正先生の作品は先日ご紹介いたしました)
毛の薄くなりきし夫の頭頂をかなしむ秋のわれは古妻(ふるづま)
日高堯子
ドルも円もビットコインもうつろはむ銀杏きんいろ月もきんいろ
坂井修一
岩田先生の早口ちよつと聞き取れずえ?といふとき先生あらず
川野里子
水平線見つつ歯みがきする朝の二千回ほどわが島暮らし
松村由利子
さざんくわは心ひらかぬ花なればためらひもなく風は滅ぼす
尾崎朗子
霧雨の車窓に映るわれは座し喪服の似合う齢となりたり
遠藤由季
学会の最後列に背を伸ばし沖ゆく船を見るごとく聞く
久山倫代
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