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千田政子歌集『白い年賀状』

  • momosaran
  • 2018年1月4日
  • 読了時間: 1分

「かりん」の千田政子さんの第二歌集『白い年賀状』が出版されました。

(角川書店 2017年12月15日 税別2,600円)

馬場あき子先生が帯文を書いていらして、

「千田政子さんは繊細で気配りのやさしい方だが、同時に気丈な頼もしさも持っている。

それがこの第二歌集によく表れていて感銘深い。」

とあります。

歌集のタイトルは次の一首からとられています。

元旦の雪は「白い年賀状」新しい一歩をあなたに誓う

ご夫婦で歩んでこられた道のりと、

長くサッカーに関わってこられたご夫君が病に倒れられてからの日々。

その後の永別の悲しみのうたが胸を打ちます。

その中にも、ほのぼのとしたユーモアを感じるうたもあって、そのような作品にもひかれました。

人気なき朝夷奈切通の曲折に「落石注意」夫と小走る

寝たままに入る最後の風呂の日か夫(つま)にとどけむ庭の花柚子

失ってはじめてわかる生きるとは誰かの為に生きていたのだ

夫逝きて夫の名字で呼ばれると違和感おぼえるわれのこの頃

全自動のトイレは快適楽しくてフタ上がるたびあいさつをする


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