15歳の母・白蓮さん
第18回いいづか雛(ひいな)のまつりが開催中です。
各会場だけでなく、JRの駅にも、市役所にもお雛さまやさげもんが飾られて
春を迎える華やかさがあふれています。
各会場ではそれぞれ趣向をこらしています。
特に私が心待ちにしていたのが、東町商店街。
こちらにある柳原白蓮の資料展示館「歌人・白蓮想」の主、有松道子さんが
雛のまつりに合わせて、九州初公開の白蓮さんの写真を公開なさるからです。
それは、白蓮さんが最初に嫁いだ北小路家での親子三人で撮影されたもの。
当時の夫、北小路資武(すけたけ)と、まだ赤ちゃんの息子、功光(いさみつ)です。
このスリーショットは今まで拝見したことのないものです。
写真の裏に「資武二十四年」「功光生後百〇二日」「燁子十七年」とあるそうなので
1901(明治34)年4月に功光を出産して間もない頃と思われます。
この時、白蓮さんは満15歳。
「燁子十七年」は、(白蓮さんの本名と)数え歳でしょう。
15歳で母になった白蓮さん。
この4年後に離婚して、ひとり実家へ戻ることになります。
写真とともに、北小路随光子爵による書の屏風も展示されています。
白蓮さんは8歳で北小路子爵の養女となり、その息子の資武と結婚しました。
白蓮さんが最初に和歌の手ほどきを受けたのは北小路子爵であったといわれています。
東町商店街の雛のまつりは3月4日まで。
白蓮さんのこの写真は雛のまつり終了後も、同商店街の「歌人・白蓮想」で展示されます。