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大分のうた-『短歌でめぐる九州・沖縄』

  • momosaran
  • 2018年3月15日
  • 読了時間: 1分

『短歌でめぐる九州・沖縄』( 桜川冴子著 書肆侃々房 2017年10月)収録作品から

本日は大分県に関する現代短歌二首をご紹介します。

 あまでうすあまでうすとぞ打ち鳴らす豊後の秋のおほ瑠璃の鐘

 永井陽子

 ふるさとは海峡のかなたさやさやと吾が想はねば消えてゆくべし

 川野里子

一首目。

「あまでうす」は神の愛を意味することば(同書P153)だそうです。

このうたが収められている永井陽子の歌集のタイトルは「モーツァルトの電話帳」。

二首目。

川野里子さんは大分県のご出身です。

「さやさやと」がやさしくさびしく響きます。


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