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渡辺泰徳歌集『底生生物』
- momosaran
- 2018年5月21日
- 読了時間: 1分
「かりん」の渡辺泰徳さんの第二歌集「底生生物」が出版されました。
(2018年5月12日発行 ながらみ書房 2,500円+税)
集中に次の一首があります。
底生生物(ベントス)は哀しきものよこの世より積み来るものを黙し食いおる
底生生物とは。
私にとっては耳慣れない単語でしたが
あとがきで説明してくださっています。
「水界の多様な生物は生活のタイプから、浮遊・遊泳・底生と大雑把に三区分して
研究されることが多い。(略)
中で、底生生物は見えにくい水底に棲み目立たない群が多いが
自然界における役割はほかの区分の生物と同様に重要である。」
あとがきには
「短歌の縁で知り合った女性と年明け(注:2011年)に再婚し、」
ともあります。
私が2012年に東京で拙歌集『百年の祭祀(チェサ)』の批評会をおこなった際は
そのパートナーのかたと出席してくださり、
終了後の懇親会にも参加してくださいました。
うたのご縁で出会ってご夫婦に。
素敵ですね。
『底生生物』より、もう一首記します。
立ち入るな地雷多しと書かれたる疎林に朽ちたオンドル石組
「国境の南」
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