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岩田正先生の歌集『柿生坂』

  • momosaran
  • 2018年7月3日
  • 読了時間: 1分

今年5月の「かりん」40周年記念大会を前に

昨年11月に急逝なさった岩田正先生の歌集が出版されました。

(角川書店 2018年5月25日発行 3,000円+税)

巻末には略年譜も収められています。

歌集名の「柿生坂」とは、

岩田先生が詠み出し、「かりん」事務所へ上ってくる人々が

いつしか通称にしてしまった坂であると、

馬場あき子先生があとがきに書いていらっしゃいます。

帯には馬場先生選による五首が並んでいますので

そちらをご紹介いたします。

 ひさしぶりのブラームス二番演奏を追へばこころのメロディーも鳴る

 おさらひのつもりで妻にさよならと言へばにはかに悲しみ溢る

 もういいかと言へどまあだだよの返事なくもういいかいと繰り返すのみ

 足病んで冬をこもれば切実に夕陽を見たし夕陽浴びたし

 秋は帰路雲の茜を身に浴びてつれだち歩む去りし友らと

今月号の「かりん」に掲載された拙歌に岩田先生を詠んだ一首があります。

次のうたです。

 「かりん」誌の届けばまずは読みたりき岩田先生の後記数行

 キム・英子・ヨンジャ


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