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「かりん」10月号③-月に眠る水


きのうの夕方、郵便ポストまで歩いた時に

この秋初めて金木犀の香りをかいだのですが

きょう同じ時間に同じ道を通っても

もうあの香りは漂っていませんでした。

台風25号が接近しつつあって

いま飯塚は風が少し強くなりはじめ

ほんの少しの雨が降ったりやんだりといったところです。

それでも、その影響で

もう金木犀の花は香らなくなったのかな。

さて、前々回と前回に続いて

本日も「かりん」10月号について書きます。

(これが最後です)

本日は私のうたをご紹介します。

10月号に私のうたは八首掲載されています。

その中からつれずれに幾首かを。

 いくばくかありけんわれを思うこころ月に静かに眠っている水

 川を渡る前に知らせて永別のありがとうだけ伝えたいから

 僕は君のことが心配でたまらないカフェで私にそう言うペッパー

 孤独担当大臣新設される世に失恋レストランつくるべし

 でんしゃにのれますようにショッピングモールの笹の青い短冊

 内藤ルネの描く少女の眼はでかし塗り絵せしわれ一重のまぶた

 放送の自粛となりし時のごと「イムジン河」を鳥渡るらん


 
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