「野見山朱鳥と筑豊俳句紀行」
- momosaran
- 2018年11月22日
- 読了時間: 2分
本日、飯塚市歴史資料館でおこなわれた講演にうかがいました。
こちらは飯塚市女性文化サークルの講演会で、
月1回例会として開催されているようですが
私が参加させていただいたのは初めてです。
新聞での講演の公知記事に当日参加可とあったので
これはお話をお聴きしたいと、もともとの予定を変更して足を運びました。
講師は俳人の松尾節朗さん。
以前からお名前は新聞などで存じ上げていました。
筑豊のいくつもの俳句会でご指導なさっているかたです。
松尾さんは19歳の時に
「菜殻火」主宰の野見山朱鳥(のみやま・あすか)に師事したそうです。
野見山朱鳥は筑豊の直方市の生まれ。
「菜殻火」も直方が本拠地となりますが
結核療養中に「ホトトギス」に初めて投句して以後
高浜虚子に師事し
若くして虚子に認められた野見山朱鳥の名は
全国に知られたということです。
朱鳥は筑豊の各炭坑をまわって俳句を指導していました。
筑豊に閉山の波が押し寄せた頃、
炭坑を詠んだ俳句を全国から集め、
その15,000句から3,400句を選んで
炭坑俳句集『燃ゆる石』を出版しました。
筑豊に住んでいて
野見山朱鳥の名と『燃ゆる石』というタイトルは聞いてはいましたが
深く知らなかったので
ぜひともお話をうかがいたいと思ったのです。
歌人の私は俳句のことは何もわかりませんが
今日、初めて朱鳥の句にふれてみて
そのまっすぐなところやスケールの大きさにひかれました。
「菜殻火」という俳誌は一度解散した後
新生「菜殻火」として直方で創刊されたそうです。
本日の講演会から帰宅して
その創刊号に載った朱鳥の一句をみつけました。
阿蘇にふる雪より白く生きんとす
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