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ドドドっ!!


先日、雑木林の脇の道を歩いていたら

林の中から道をななめに横切って

何かがドドドッと私のほうへ向かって走ってきました。

えっ、な、何・・・!?

それは黒っぽい物体で

顔のところは白っぽい。

体は丸みを帯びていて

すごく栄養のよいものを食べている猫ぐらいの大きさ。

でも、毛は猫よりも荒い感じ。

た、たぬき・・・?

いや、アライグマ?

ほんの数秒の間にいろんな思いが脳裏を横切り(おおげさ)、

とにかくそのドドドッの感じがおそろしくて固まってしまいました。

でも、その生きものは私には見向きもくれず

草むらへ飛び込んでいきました。

クルマがこちらへ来ていたので

どうやらその生きものは道を横断しようとしたところ

クルマが来たことに驚いて

しゃにむに走ったようです。

だから私は何も相手にされていないのですが

なにしろ私のほうへ向かって何かわからない生き物がドドドッ!

ですから、こちらもびっくり仰天してかたまってしまいました。

そのようすを見ていたクルマの運転手さんが

私のほうを見て

ニコニコしていたというか、

笑っていたというか。

もしかしたらこのへんではよくみかけるのかもしれないけれど

私は野生の狸に遭遇したのが初めてだったので

驚いたし、あのドドドッ感がこわかったですー。

野生のたぬきが横を走り去っていったのはこれが初めてなんですけど、

実はこの一週間くらい前に

やっぱりたぬきをみかけたんです。

いつもよりも長い散歩をしようと

ふだんは通らない道を歩いていたら

道沿いの民家の庭の紫陽花からバサバサッと音がして。

庭にはたくさんの木がありますが

その奥の民家は人けがない感じで

なんとなく気になってそのバサバサッが聞こえたところをじっと見てみたら

狸が紫陽花の木を揺らしていたんです。

あれもきっと野生のたぬきなんでしょうね。

あのドドドッ!を経験して以来、

雑木林の脇の道を通るのがちょっとこわいです。

でも、ほんとうにこわがっているのは

たぬきのほうかもしれませんね。


 
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