八十八夜に思い浮かべるうた
八十八夜とは、立春から数えて88日目のこと。
遅霜も降りなくなり、春から夏へ季節が移る頃です。
今年は今日が八十八夜にあたります。
確かに、少し前には寒の戻りがあったのに、
今日は私の住む飯塚市では気温27度。
全国的にも夏日のところが多かったようです。
ところで、八十八夜と聞くと思い浮かべるうたがあります。
拙歌なのですが、
しみじみと日本に生(あ)れし身と思う吾子と歌える「八十八夜」
キム・英子・ヨンジャ
これは初めての歌集『サラン』(2005年)に収録しています。
実際に詠んだのは歌集出版より10年ほど前でしょう。
わが子がまだ6歳ぐらいの時です。
「八十八夜」は
♪夏も近づく八十八夜・・・で始まる唱歌。
タイトルは「茶摘み」。
私は在日韓国人二世。わが子は三世。
短歌結社「かりん」に入会したのは2009年で
それまでは結社とも短歌教室ともご縁がなく
私は短歌の師をもたないまま初めての歌集を出しました。
今読み返すと初句の「しみじみと」はどうかなあ、と思います。
でも、八十八夜という言葉を見聞きしたり
唱歌の「茶摘み」を耳にすると
かならず思い浮かぶうたです。