その下の口紅
- momosaran
- 2020年5月18日
- 読了時間: 3分
10日ほど前、
つまりまだ全都道府県に緊急事態宣言が出ていた頃、
コロナ禍の前より買うことが増えたもの・減ったもの
というアンケート結果が載った記事をみかけました。
その記事によると
増えたもので上位を占めたのは
マスクや消毒用アルコールなど。
これはよくわかります。
そして減ったものの上位は
日焼け止めクリームやメイクアップ化粧品でした。
メイクアップ用品の中でも特に減ったのは口紅でした。
そうかー。
外に出る時は今やマスクが必需品なので
ひとさまに顔を見られることがほとんど無い。
特に口元は、マスクをすればまったく見えないのですから
しなくてもいいやというか、する必要がないとなりますね。
私はコロナ禍とは関わりなく、
以前から外出の折は夏を除いてほとんどマスクを使っています。
それは、P.M.2.5や黄砂でアレルギーのような
インフルエンザに似た症状が出るので
それらを吸い込むのを防ぐためです。
(九州は他の地域よりもこれらの飛来が多いんです)
道路を歩く時やJRの車内ではマスクをつけて
たとえばビル内の教室やデパートでは外す。
外出したらマスクをつけっぱなしということではないので
お化粧はしていました。
ただ、困るのが口紅。
マスクの裏側についてしまうのが気になって、
マスクをしている時は口紅はなるべくせずに済ませたいのですが
偶然知り合いをお見かけしてマスクを取って挨拶する場合もあるので
そんな時、お化粧はしているのに
唇は無色のリップクリームだけ、となると
マスクを取るのが恥ずかしい。
だからやっぱり口紅もつけておかねばならず、
今まではマスクをすることとお化粧は無関係でした。
(お化粧せずにでかけたいので、素顔を隠すためにマスクをつける、
というかたもおられます。
特にここ数年はそうしたマスクの利用が増えていましたね)
で、外出自粛を続けている現在は、
たまーに出かける時のお化粧は
パウダーファンデーションと眉墨くらい。
私も化粧品の減りが少なくなりました。
でも、それって、化粧品代があまりかからないというメリットだけじゃない、
と思うのです。
自分の顔に以前より注意を払わなくなる。
きちんとお化粧を施した顔を見なくなる。
それは、美意識の低下につながるような気がします。
何か月ものステイホーム生活のあと、
外で人と会った時、
私の顔は以前とどのように変わっているでしょうか。
それを考えると、こわい・・・。
1月、まだ日本に新しいウイルスが上陸していなかった頃、
病院で会った女性はずっとマスクをつけていましたが
その目元はマスカラで美しくよそおわれていました。
その目元がずっと印象に残っています。
顔のほとんどがマスクで覆われてしまうからこそ
目元の印象がよけい強くなるのかもしれませんね。
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