生きがい
- momosaran
- 2023年1月2日
- 読了時間: 2分
<2023年1月2日>
いつもこのブロブをお読みくださっているかたがたに
新年のご挨拶を申し上げます。
本年もご安寧にお過ごしになりますようお祈りいたします。
さて、2023年最初のブログは
新年早々出会った沢村貞子さんのことばをご紹介いたします。
沢村貞子さん(1908年~1996年)といえば
私のイメージではテレビドラマで見る和服姿の粋なおばさま。
お料理もとてもお上手だったそうですね。
後年エッセイストとして賞も受けられていますが
それは読んだことがありません。
それが、今日、そのエッセイの一節に出会って。
沢村さんは「私にとって生きがいとは」という文章で
(『わたしのおせっかい談義』所収)
次のようにおっしゃっていると知りました。
(朗読を聴いたので表記は少し違う可能性があります)
私の生きがいは 毎日何か
ああ、よかった
ああ、うれしかった
ああ、おいしかった
と思うようなことを
自分にするか
人にするか
自分のまわりの人にするか
それでいいのです
昨今、人に寛大であるためには
まず自分が幸せでなければいけないとか
自分を大切にして初めて人にもやさしくできる、
そういうことばをよく目にします。
あるいは、他の人に何か与えることで自らも喜びを与えられる、
そういうこと、ありますよね。
沢村さんのことばは
むずかしいことばはちっとも使っていないのに
そういうことをすべて含んでいるように思います。
沢村さんを「かあさん」と呼んで慕っていた黒柳徹子さんは
かつて雑誌のインタビューで沢村さんのことを
「人生で何が大切か。
そういうことの見極めはほんとうに達人だった」
と語っておられます。
このところ読書といえば短歌に関することばかりで
小説やエッセイからは遠のいてしまっているのですが
沢村貞子さんのエッセイ、読んでみたくなりました。
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