「かりん」11月号-前月号の10首
<2021年11月6日>
今月号は4日に届きました。
「かりん」は例年5月号と11月号に特集が組まれます。
今回の特集は「岩田正の現在性」。
2017年に亡くなった岩田先生の作品について
5名のかたの評論と12名のかたの1首鑑賞が掲載されています。
27ページにわたる特集です。
時評の現在の執筆者は若手の鈴木加太さん。
今月号では結社の使命と『はつなつみずうみ分光器』(瀬戸夏子・著)について
書かれています。
「短歌は選ばれた幸運な才能のためだけのものではない。」
結び近くに出てくるこのことばが印象的です。
私の所属欄は本欄(坂井欄)です。
「前月号の10首(坂井欄)」に私のうたも選ばれていました(草田照子さん・選)。
次の1首です。
お母さん気づかなかったよ五十代の母はきれいだ夢の厨に
キム・英子・ヨンジャ
ありがとう存じます。励みになります。
(なお、「かりん」(歌林の会)のホームページに毎月アップされている「かりん作品抄」(10首)は
「かりん」誌の「前月号の10首」とは別のものです。
こちらは別のかたがその月の「かりん」誌全体から選ばれています)
最後に、今月号の私のうたから1首ご紹介いたします。
眠る前しばし通しぬ消毒に追わるる指に白玉の環(わ)を
キム・英子・ヨンジャ 「かりん」2021年11月号
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