「かりん」12月号—山花集*12
<2022年12月21日>
今月号は12日に届きました。
毎年12月号には「年間展望」が載っています。
各欄につき1人の執筆者がこの1年間の作品を振り返ります。
拙歌も本欄(坂井欄)担当の鈴木正樹さんが取り上げてくださいました。
次の1首です。
<遺棄死体>と打てば<息したい>が現れてわれは息呑む蒸し暑き午後
「かりん」2022年9月号 キム・英子・ヨンジャ
ありがとう存じます。
励みになります。
「年間展望」は私もこれまでに数回執筆したことがあります。
その時、どれほどの時間をこの執筆にかけたかを思い出して
毎年執筆者のかたがたに感謝しつつ拝読しています。
月詠のほうは今月号も山花集に選ばれていました。
10月号から3か月連続、通算12回目です。
びっくりすると同時に、たいへん励みになります。
こちらもありがとう存じます。
今月号の連作には「日鉄ミルク」というタイトルをつけました。
私が子どものときに見た炭坑と
おとなになってから知ったことの組み合わせになっています。
9月号の4首と11月号の連作「梅社宅」に続く
炭坑シリーズともいえるものです。
2首ご紹介いたしますね。
炭坑に牧場はあり坑夫らと家族に飲ます牛乳搾る
給食に脱脂粉乳出てたころ炭坑にありミルクプラント
キム・英子・ヨンジャ
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