「かりん」2月号-土曜日を生きてる
<2022年2月6日>
今月号は4日に届きました。
巻頭の馬場あき子先生ご執筆の「さくやこの花」は第133回。
今回は歌集『九花』(2003年)より次の1首について書かれています。
牡丹九花咲きて花虻あらはれぬ空中に静止せるその力はも
「さくやこの花」は歌林の会(かりん)のホームページに第1回からアップされています。
「かりん」にはいつも評論が載りますが
今月号には評論ではなく
岡方大輔追悼座談会が9ページにわたって掲載されています。
岡方さんは大分のかたで昨年のかりん賞受賞者。
かりん賞の発表前に急逝なさいました。
「岡方作品の魅力と可能性」と題して
「かりん」の若手のみなさんが昨年9月におこなった座談会を収録したものです。
各欄の最後のページに載っている「前月号の10首」。
今月の「前月号の10首(坂井欄)」(選・草田照子さん)にはわたしのうたも載っていました。
このブログでもご紹介した、あんこを手作りする一連から次のうたが選ばれていました。
二時間を煮られてわれをなごませる小豆いまはまだ他人の硬さ
ありがとう存じます。
励みになります。
最後に、今月号の私のうたをご紹介いたします。
今回は5首送って4首載っています。
アインシュタイン右傾ぎヘレン・ケラーはますぐに連なる手紙の行は
土曜日を生きてる人と日曜にくつろぐわれの会いたり画面に
わがうたを身の毛がよだつと言いしひともこの世を去りて秋ぞ立ちたり
あの世へと翔ける龍かと歩を止める飛行機雲に空はまふたつ
キム・英子・ヨンジャ
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