「かりん」7月号③-鯨の世紀
- momosaran
- 2021年7月7日
- 読了時間: 2分
今月号(2021年7月)の「かりん」で
巻頭の馬場あき子先生ご執筆の「さくやこの花」は第126回になります。
馬場先生が自作について書いておられるものです。
今回取り上げられたのは次の1首です。
鯨の世紀恐竜の世紀いづれにも戻れぬ地球の水仙の白
『世紀』 2001年12月刊行
こちらは1999年、つまり20世紀最後の年に詠まれたうただそうです。
大きな時間の流れ。
馬場先生の「さくやこの花」は歌林の会(かりん)のホームページでご鸞になれます。
今月号の分も近日中にアップされると思いますので
ご関心をお持ちのかたはそちらをチェックしてみてくださいね。
ところで、私にとってもこちらの1首は思い出深いものです。
私は2009年に「かりん」に入会し、
2011年にかりん賞をいただきました。
例年ですと8月の全国大会の中で授賞式がおこなわれるのですが
その年は東日本大震災発生のため全国大会は中止。
代わりに東京でかりんミーティングが開催され
その折に受賞式がおこなわれることになり、上京しました。
方向音痴の私の上京じたいが10余年ぶりであった上、
大震災による原発事故に伴う計画節電のため
その年の東京はいつもより暗く、たいへん暑いとまわりから聞いていました。
それに、入会して2年余り、
「かりん」の集まりに参加するのはそれが初めてでした。
そして、受賞者はスピーチを求められるとも聞いていました。
いくつもの緊張を抱えて臨んだ受賞式。
馬場あき子先生からじきじきに賞状を手渡されたのですが
もう一つ、馬場先生からいただいたものがあります。
それは自作を揮毫なさった色紙です。
毎年の受賞者に贈られていて
その年によって揮毫される作品が異なると後に聞きました。
私がいただいた色紙に書かれていた1首、
それがこの「鯨の世紀―」のうただったのです。
いつも飾って眺めるのももったいない感じがして
(色紙が日焼けするのではないかと気になって)
毎年1回お正月に飾っています(=^∸^=)
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