「かりん」6月号-哀号は
<2024年6月19日>
今月号は5日に届きました。
ご関係のかたがた、ありがとう存じます。
巻頭、馬場あき子先生ご執筆の「歌との出会い」は第2回。
タイトルは「空穂との出会い~空穂の俊成~」です。
式子内親王からの問いに藤原俊成は
「よき歌」とはどのようなものだと答えたのか。
「歌との出会い」は歌林の会(かりん)のHPで
どなたでもご鸞になれます。
さて、馬場先生の短歌作品は7首掲載されています。
その中から1首ご紹介します。
土けむり砲煙あがるガザのロバよごれし布団鍋老母乗せて
馬場あき子
「今月のスポット」にも注目しました。
「当事者および当事者性」と題して山崎垂さんが執筆しておられます。
こちらを読んで、当事者性という語が本来法律用語であると知りました。
続いて
「今世紀に入ってからは教育や福祉でもよく用いられる。
歌壇においては東日本大震災で当事者性という語が浮上した」 。
現在は「当事者」を一般的によく見聞きするようになりました。
私自身は自分の言葉としてそのことばを使ったことがありません。
それがなぜなのかを考える場合に
本来は法律用語だったという点が
何かヒントになるのかもしれないと思いました。
最後に、私の掲載歌7首から数首記します。
哀号は当て字なんです魂のふるえる声にいつ当てられし
驚けば傷めば嘆けば呆れれば魂はアイゴーとふるえる
キム・英子・ヨンジャ
Comments