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「フラガール」-まどか先生のうち

<2025年3月25日>


先日、映画「フラガール」を観ました。


観るのはこれで4度目か5度目です。


録画したものをノンストップで観ました。


そして、同じところで泣いてしまう。


2006年公開のこの映画には思い入れがあって。


最初に観たのは一般向けの試写会に先立つプレス向けの試写会。


当時担当していた勤務先の会報に「しずちゃんがよかった!」と


書いたのを覚えています。


もちろん富司純子さんも蒼井優ちゃんも岸田一徳さんんもよかった。


ただ、芸人としてではないしずちゃんが強烈に印象に残ったし


泣いたのもしずちゃんの場面でした。


この時のポスターを今も持っています。


「フラガール」はこの年の映画賞を総なめにしました。


なかでも日本アカデミー賞では


最優秀作品賞をはじめ8部門で受賞。


(しずちゃんも優秀新人賞を受賞!)


最優秀作品賞が発表されて壇上の人となった時の


シネカノンの李鳳宇さん、


脚本も書いた李相日監督・・・。


テレビの生中継で見た表情が今も目に焼きついています。





この映画を最初に観たとき、


ストーリーとはあまり関係はないながら印象に残ったのは


寺島進さん演じる借金取りがまどか先生に


東京からの手土産として渡す「ひよ子」饅頭です。


「ひよ子」は私の地元、福岡県飯塚市で生まれたお菓子、


ひいては福岡のお菓子なんです。


それが東京名菓として出てきたので


頭のなかが????となりました。


当時は知らなかったのですが


東京名菓としても売り出していたんですね。


東京の人はと「ひよ子」を東京のお菓子と思っている、と聞いて


びっくりしたおぼえがあります(=^∸^=)




ところで、


先日4~5回目として観た時も新しい気づきがありました。


それは、まどか先生が寝起きしている家のこと。


すぐそばにある炭住は長屋で、


玄関というか、出入り口は半間。


間取りはおそらく ふた間のように見えます。


これは私が子どもの頃に遊びに行っていた友だちの炭住と同じです。


一方、まどか先生が住むことになった家は


古くて、ふすまは破れ放題、まるで廃屋のような荒れかたですが、


長屋ではない一戸建てで、玄関が1間ある。


そして、荒れた室内とはいえ、そこに床の間があることに気づきました。


(床の間は大写しになることはなく、背景として一瞬うつります)


床の間は炭住にはない。


床の間があるのは職員住宅です。


炭坑の社宅といっても


坑員とその家族のための住宅である炭住と


会社の職員のための職員住宅は広さも間取りも違う。


そして、多くの場合、場所も分けられています。


昨年のドラマ「海に眠るダイヤモンド」では


このことがもっとはっきりわかりましたね。


まどか先生が寝泊まりしていたのは


空き家になっていた職員住宅なのでしょう。








 

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