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「水城」第280号

<2021年11月10日>


コスモス短歌会福岡支部会報の最新号です。(2021年11月10日付)


年3回の発行!


手にするたびに、すごいなー、と思います。


有川知津子さんご執筆の連載「白秋ノート」(第10回)は


北原白秋の有名な1首、



 春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面(とのも)の草に日の入る夕



の「な~そ」についてたいへんくわしく調べられています。



「歌集紹介」では、「コスモス」の高野公彦さんの『水の自画像』(執筆:大野英子さん)と


同じく「コスモス」の小島ゆかりさんの『雪麻呂』(執筆:藤野早苗さん)が取り上げられていて


興味深く拝読しました。




次に、会員のみなさまの作品から一読して印象に残ったうたをご紹介いたします。




 貧困をテーマに集う集会にただの一人も貧困者なし


 栗山貴臣




 定家好き蕪村好きなるわたくしがねむれぬ夜は西行を読む


 末広芳子




 休憩室の窓越しに見る青空をボルネオ島のやうな雲行く


 菅 梨香




 牝馬の杏(あんず)さんに乗る 引き手言う馬は自分に集中していると


 辻 恵泉




 スーパーのメモと短歌の走り書きまちがへトマトの前で戸惑ふ


 永田惠美




 男性の看護師医師と見間違ふ自分の中の旧式の心


 永田惠美




 しあはせの九割方は叶へくれるお金が好きぢやいけないですか


 藤野早苗




 








 






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