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「水城」第284号

<2023年3月7日>



「コスモス」福岡支部の会報「水城」の最新号が届きました。


(2023年3月10日 発行)


いつもお送りくださり、ありがとう存じます。


今回は昨年の全国大会の報告や


大西淳子さん、伊藤一彦さんの最新歌集の評もあり、


いつもながら充実した内容です。



昨日届いて、すぐに拝読いたしました。


会員のみなさまの作品から印象に残ったおうたをご紹介いたします。







  <巻頭作品>(10首)  「五年目」より   中村仁彦


いちねんをなんとか生きてまた出会ふ萩の紅花山道に散る






ただ一本残りて咲ける彼岸花われを見てをりわれも見てゐる






外来の泡立草が覆ひたる小さな古墳苅田のまなか






  <作品>各5首より


絵双紙の雨にあきたる青蛙ぽぽんと出でて森に消えたり


有川知津子







寄せて引く潮を見てゐき目くるめく恋の思ひ出持たざりしまま


大西晶子






ビルの間に吸ひこまれるごと沈みゆく旅客機 いつもわづかにこはい


大野英子






四歳のごつこ遊びにさそはれて今日のわたしはゑんちやうせんせい


 増田順子













 

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