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「水城」第281号

<2022年3月9日>


きのう、「水城」(コスモス短歌会福岡支部会報)の最新号が届きました。


(発行 令和4年3月10日付)


「コスモス」福岡支部のみなさん、ありがとう存じます。


会員のかたがたの短歌作品だけでなく


歌評、そして北原白秋・宮柊二研究と


いつもながら充実の内容です。


では、短歌作品から


一読して印象に残ったおうたをご紹介いたします。




 みなかみは秋のゆふぐれ人と来てわれはひとりで河原におりる


 有川知津子




 財産や家族の項に並びありエンディングノートのペットの項が


 池野京子




 鳥影がカーテンよぎり小春日の午後の空気がけだるくゆれる


 栗山由利




 筆、ゴルフボールも置くに這ひゆきて千円札をしつかり握る


 猿渡紀美子




 われら乗る電車の通過見送りて女将と仲居ら手を振りており


 辻 恵泉




 新しく求めし手帳にまづ書きぬ病院行きのバスの時間を


 長澤八重子




 SSの卵は〈卵ポケット〉で大きな卵になる夢を見る


 永田惠美




 ほとんどの蕾の鰐が傷もてりけふも北風強きばら園


 橋本宣子



 

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