「炭鉱王の邸宅と調度品展」
<2021年12月3日>
私の地元、福岡県飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸は
ちょうど1年前の昨年12月に国の重要文化財に指定されました。
飯塚市歴史資料館ではこれを記念して
「炭鉱王の邸宅と調度品展」を開催中です。
初公開の貴重な品々が展示されています。
伊藤家で使われていた漆塗りのお弁当箱や家紋入りの豪華な祝い膳。
伝右衛門さん自身の、頑丈そうな立派な革製の旅行鞄。
(上京する時もこれを使ってあったのでしょうか)
義太夫をたしなんでいたという伝右衛門さんの見台や衣装といったものも。
見台には螺鈿細工がほどこしてあります。
そして、展示会場に足を踏み入れてすぐに目につくのが
大きな赤い野点傘。
屋外で催されるお茶席で使われるものです。
その下にゆうに4人は座れる大きさの日よけの傘なのです。
会場では、伊藤家で撮影されたフィルムの映像を見ることができます。
その中にお茶会での伝右衛門さんも写っています。
そして、展示されている野点傘と同じもののようにみえるものも。
展示されているのが映像の中のものと同一かは断定はできませんが
いずれにしてもそうとうに年月を経たものなので
歴史資料館でいたみを修復の上、展示されているそうです。
このフィルムには、
レンズを向けられておどけてみせる伝右衛門さんの姿もあります。
記念写真での顔と違って
リラックスして楽しそうです。
初公開の伊藤家の調度品もたいへん豪華で興味深いのですが
それ以上にファミリーフィルムの中の「動く伝右衛門さん」に
眼がくぎ付けになりました(=^∸^=)
私は飯塚市の、文化財に関する協議会の委員をつとめていて
その会議が先月末に歴史資料館で開催され
会議の冒頭に参考として全員で今回の企画展を視察したものです。
「炭鉱王の邸宅と調度品展」は今月7日まで。
今月に入ってから一気に冬!という感じの寒さですが
この週末は寒さもやわらぐようです。
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