『若草物語』の暮らし
<2025年2月19日>
ターシャ・テューダーはアメリカの有名な絵本作家ですが
長い年月をかけてつくった庭も注目されていました。
彼女は58歳のときにバーモント州に移住して
大好きな庭づくりと19世紀のような暮らしを始めます。
生活のさまざまなものを手作りして
身につけるものも19世紀風のドレスでした。
彼女のことばが残っています。
「私は絶対、1830年代の人間の生まれ変わりだと思います。
だから、死んだら、迷わず1830年代に戻ります」
(『ターシャ・テューダ―の言葉 思うとおり歩めばいいのよ』)
私がターシャにひかれたわけはいくつかありますが
そのひとつはその19世紀のような暮らしに
なつかしさをおぼえたことだと思います。
アメリカの人々は
ターシャ自身の生活を反映させた彼女の絵本やカードに
郷愁を覚えて人気が高かったと聞きます。
それはわかるのですが
なぜ私がそれをなつかしいと思うのでしょう。
それは、私が12歳から13歳の頃に読んだ
『赤毛のアン』シリーズや『若草物語』が
19世紀を舞台にした作品だったからではないでしょうか。
多感な時期だったので
『赤毛のアン』にはかなり影響を受けたし
『若草物語』は作品の4人姉妹を
自分と3人の姉たちに重ねて読んでいました。
『若草物語』の末娘の名前はエイミー。
私も末っ子で、英子(えいこ)ですしね(=^∸^=)
それから、たとえばパフスリーブやモスリンなど
その頃の服装に関することばもこれらの作品で覚えました。
最近、映画「ストーリー・オブ・ライフ/わたしの若草物語」を観ました。
女性の生き方を模索する姿が描かれているのに
12歳でこの小説を読んだときはそうしたことをくみ取れず
もっぱらパフスリーブのドレスに憧れていたのかもしれません。
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