【寄稿】「わたしと茶礼(タレ)」
<2023年10月1日>
「かりん」9月号の「わたしと○○」を執筆しました。
この連載エッセイは、「かりん」会員が短歌以外で
好きなものや長年打ち込んでいること、研究していること
をテーマに執筆するものです。
毎回執筆者が変わりますからテーマも変わり、
それが○○の中に入るというわけです。
これまで、たとえばお笑い、やきもの、野球、大江健三郎など
バラエティーに富んだテーマが登場しています。
私は韓国の茶礼(タレ)について書きました。
(余談ですが、日本語と違って韓国語では
一つの漢字語につき一種類の発音となることが多いですよね。
でも「茶」は「タ」と「チャ」の発音があり、
「茶礼」を「タレ」と読む場合と「チャレ」と読む場合では意味が異なります。
「チャレ」は秋夕や元旦などにおこなう先祖への歳時祭祀のことです。
ちなみに現在、「チャレ」ではお茶を用いません・・・!)
茶礼(タレ)の歴史をひもとけば
私の本貫(金海金氏)の始祖である金官伽耶の金首露王まで遡ります。
その歴史とわがやの祭祀との関係も興味深い。
今回の執筆もひとつの契機となって
茶礼(タレ)の歴史だけでなく
韓国の伝統文と東アジア共通の文化への関心が
いっそう強くなりました。
それは筑豊ゆかりの山上憶良に近づくことにもなります。
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