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昭和の魔法瓶は、なぜ花柄なのか

<2022年8月5日>


ドラマの舞台が1970年代くらい、


昭和でいうと後半の20年くらい(昭和40年代~)だと


台所の場面で必ずといっていいほどそこにあるのが


花柄のお鍋やポット、保温ジャーなどですよね。


私の実家にもありましたー。


地色に色とりどりの小花を散らした柄の保温ジャー。


(当時はまだ炊飯ジャーではなくて


保温機能だけでしたよね?)


白い地色に赤い大きなポピーの魔法瓶。


近頃、昭和レトロの一環として


こうした花柄のキッチン家電や食器が人気なんだそうです。


当時は、どうして花柄なのか、なんて考えもしませんでした。


そういうものだと思っていたのでしょうね。


それが、ここへきて昭和の台所の花柄が注目されて


かえってびっくり、という感じ。


私にとってはそれが当たり前だったから。


ところで、昭和のキッチン家電や食器の花柄デザインは


魔法瓶が他よりも早く売り出されたそうです。


どうして花柄を取り入れたのでしょう?


魔法瓶メーカーでデザイン開発を担当していた


坂下清さんというかたが


昭和レトロの特集番組でそのことについて語っておられました。


坂下さんは海外に駐在経験があり、


欧米の食卓に飾られる花がヒントになったそうです。


いろんな花がブーケのように円形にいけられている。


日本では食卓にそうした飾り方はしません。


それなら、食卓の雰囲気を豊かに演出するような


道具があってもいいと考えたのだとか。


そこで注目したのが京友禅。


京友禅の作家に花柄を描いてもらってデザイン化したところ


非常に評判になったのだそうです。


日本の文化とはまったく違う欧米のテーブルコーディネートを参考にしながら


日本の伝統文化の技術と美しさをもって


新しい現代のデザインを創り出したところに


とても興味をひかれました(=^∸^=)







 

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