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キャベツのうた

  • momosaran
  • 3 時間前
  • 読了時間: 2分

<2025年5月1日>


ゴールデンウイークの中休みみたいな今日、


いかがお過ごしでしょうか。


4月のいいづか短歌サロン(第85回)は


連休初日の26日(土)におこないました。


テーマは「キャベツのうた」。


1月が「野菜のうた」だったし、


3月の「菜の花のうた」ともうっすら重なるので


少し悩みながらも、


それでもこのテーマにはしたのは理由があります。


キャベツは今は1年中売られていますが


春キャベツには格別のおいしさがある。


あの食感のやわらかさ、触感のやわらかさ、みどり色のやわらかさ。


それは春の喜びでもあります。


もうひとつ。


近頃、キャベツは1個が500円近くするという恐ろしいことになってます。


そうしたことから、


キャベツをテーマにするなら今、と決めたんです。


蓋を開けてみると


詠草(テーマはキャベツ、または自由)の75%はキャベツのうたでした。


キャベツ畑に想像の翼を広げたうたや、


キャベツから戦後教育の方針へ転換するうた、


トンカツに添えるキャベツの千切りのうたなど。


今回は読みごたえのある詠草ばかりでした。




短歌サロンのお仲間が毎回お花をいけてくださるのですが


今回はフューシャピンクの大ぶりのつつじでした。


つつじといえば


公園の植栽や生け垣として植えられているものという思い込みがあったので


花瓶にいけられたつつじはなんだか新鮮に感じました✿





それでは、今回の秀歌鑑賞で取り上げた作品の中から


川島結佳子さんの2首をご紹介します。


昨年刊行されたばかりの歌集『アキレスならば死んでるところ』所収。


比喩にひかれます。









包丁でキャベツを二つに割るときに新雪を踏みしめてゆく音





ひき肉のかたまりをキャベツで巻けば簀巻きにされた罪人のよう



川島結佳子






 
 
 

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