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フリージアが好きな理由

<2022年3月26日>


午前中に急用ででかけた帰りにフリージアの小さな小さな花束を買いました。


ガラスの一輪挿しと

 

花器として使っているジャムの空き瓶にいけて


テーブルやチェストの上に飾りました。


一輪挿しのほうは


ちょうど2年前の3月に博多阪急で購入したものです。


遠方からガラス作家のかたが1週間の期間限定で来ていらして


その日が最終日でした。


お皿など気に入ったものはいくつかあって迷いましたが


一輪挿しはその前からずっと探していたので。


(欲しかったのは陶磁器のものだったけれど)


手吹きの素朴さと気泡をデザインにしている涼しげなところが気に入って


わがやに連れ帰りました。


ところが、


それからこの一輪挿しを使うことはほとんどありませんでした。


これを購入したのは博多での万葉集講座を受講した日のことだったのですけれど


その後、最初の緊急事態宣言が出て


休講になったり、自主休講したりしているうちに


第2波、第3波とやってきて


ほとんど外出しない生活になったからです。


たまに用事ででかけた折にも花屋さんに寄ろうとしなかったのは


やっぱり心の余裕がなくなっていたからでしょう。


今日フリージアを買ってきたのは


その心の余裕を取り戻したから、というより


それを持ちたいと思ったからです。


少し迷って、いったん帰ろうとしながら


やっぱり買おう、と踵を返しました。


買ってきてよかったです。


開きかけが2輪で、あとはまだつぼみであっても


かぐわしくて。


部屋の中が春になったって感じです。


10代の頃のことも思い出したりして。


フリージアはそのころから好きな花です。


中学1年生の時の数学の先生は


大学を出たばかりの若い先生でした。


女生徒たちにとても人気があって


私も憧れていました。


その先生が結婚なさった時はガッカリしたりして。


数学は特に好きではなかったけれど


その先生が教えてくださるから楽しく勉強できていました。


2年生に進級して


数学の担当が私の苦手な先生に変わって以来


私の人生から数学はどんどん遠くなっていったのでした・・・。


中学校の卒業式の日、


その先生に感謝の気持ちをこめて


フリージアの小さな花束を贈りました。


あのときと同じかぐわしさが


今わたしのへやにあることが少しうれしいです。


その先生とは卒業以来お会いしたことはありません。


私の記憶の中で


フリージアの香りとともにキラキラしている若き先生。


その思い出があることがうれしいです(=^∸^=)






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