刀伊の入寇-11/24の「光る君へ」に注目
<2024年11月21日>
平安時代の、刀伊の入寇(といのにゅうこう)。
高校時代の日本史の教科書に載っていたのかもしれませんが
日本史の授業をあまりまじめに聴いていなかったのでしょう、
この東アジアの史実は私の記憶に残っていませんでした。
このできごとに関心をもったのは
韓国の通史をくわしく述べた書物によってでした。
1019年、対馬・壱岐が、続いて博多湾沿岸が外敵に襲われます。
拉致された人々も大勢いました。
対馬と壱岐では甚大な被害が出ましたが
太宰府に赴任していた藤原隆家の指揮のもと
筑前国では太宰府軍が勝利をおさめます。
韓半島(朝鮮半島)から南下してきて襲ったのは
当時の高麗国ではなく、高麗の海賊でもなく
高麗の東北方面境外の女真族の海賊でした。
(当時の日本の文書には「刀伊国」と記されたものもあるようですが)
聞き慣れない刀伊(とい)とは
”このとき女真族の捕虜となっていた高麗人が
襲撃者の正体を「刀伊」と述べたとされることからきています。
「刀伊」は夷狄を意味する当時の高麗のことば「トェ」を
漢字音写したものです。”
(””部分の出典:「朝鮮史 1」 山川出版社)
太宰府軍に追い払われた女真族の海賊はその帰路、
高麗の水軍によって迎撃されて打ち破られます。
その際、高麗軍によって日本側の一部の捕虜約300名が救い出され
高麗国は使節を派遣してこれらの人々を日本に送ってゆきました。
前回の「光る君へ」で藤原隆家の太宰府への赴任が決まりましたね。
そして、まひろの娘・賢子は想い人である武者の双寿丸から
太宰府へ行くと言って別れを告げられます。
双寿丸の主が隆家の従者として太宰府へ行くので
自分もついて行くのだと。
太宰府で武功をあげるのだと。
さあ、次回はいよいよ「光る君へ」で刀伊の入寇が描かれる予感。
予告にはまったく出てきませんでしたが
隆家の活躍はどのように描かれるでしょう。
双寿丸は女真族の海賊との戦で武功をあげるのでしょうか。
個人的には戦後の隆家の高麗との外交が
どこまでドラマに出てくるかに注目しています。
次回の「光る君へ」(11月24日放送)に大注目です!
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