在日文学か、日本文学か
- momosaran
- 2022年3月24日
- 読了時間: 1分
<2022年3月24日>
ちょうど10年前になりますが、
2012年に第2歌集『百年の祭祀(チェサ)』を出版して
翌年の6月に東京の中野サンプラザで歌集批評会を開催しました。
「かりん」会員のかたがたを中心に歌人・短歌関係者が集まってくださった中に
在日韓国・朝鮮人文学の研究者である大学教授のかたがいらっしゃいました。
そのかたが会の初めのほうで発言を求められた際
私の短歌を在日文学だという前提でお話しになりました。
文化人類学者の崔吉城(チェ・キルソン)東亜大学教授(広島大学名誉教授)は
10年前にご自身のブログで『百年の祭祀(チェサ)』について書いてくださった折
「この短歌は在日文学としての読みより日本文学として読むべきであろう。」
と述べておられます。
ご自身のことを
ニューカマーであって日本語のニュアンスがまだ身に沁み込んでいないので
日本の韻文は鑑賞するのが難しいとしながらも
(注:崔吉城教授は本国出身)
韓国の「時調」の韻の語感と合わせて読んでくださったそうです。
(ちなみに私自身は自分のうたについて
在日文学か、それとも日本文学かという括りで考えたことはありません)
その崔吉城教授のお名前が本日の朝刊の訃報欄にありました。
おととい(22日)ご逝去されたということです。
享年81歳。
謹んでお悔やみを申し上げます。
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