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新春詠 (朝日歌壇 選者)

<2022年1月17日>


新型コロナウイルスのオミクロン株の脅威。


きのうは私の住む福岡県でも過去最多の1300名近い陽性確認が発表されました。


今朝、福岡県庁のHPの関連ページを見て驚いたのは


陽性確認者数もさることながら


陽性率です。


陽性率が20%を超えている・・・!


つい半月前、お正月には


1日の陽性確認者は4人とか18人とかで


陽性率も0.5%くらい。


1%に届いていませんでした。


現在は20%以上ですから


PCR検査を受ければ5人に1人が陽性と出るのですね。


うーん・・・。


個人的には、そのお正月の頃から


新型コロナウイルス感染に関してひどく心配なことが身近にあったのですが


そんなコロナ禍中2度目の元旦に朝日新聞・文化面を飾った


朝日歌壇選者のかたがたの新春詠をご紹介いたします。



                         (記載順=紙面の掲載順)


      梅の香   馬場あき子


暗黒に押し戻されし難民の海の香がする若布(わかめ)解(ほど)けば



約束ひとつ忘れたやうな夕暮を港湾を翔ぶ海鵜(うみう)みてをり





      寅年の新年   佐佐木幸綱


凧を見ると良寛さんを思い出す風うつくしき正月の空



宝暦八年越後の国に生まれたる良寛さんは寅年生まれ





      東西の長谷寺    高野公彦


昭和なほ遠くなりつつ夕ぞらに金星やさし昭和のひかり



コロナ禍の終らば訪(と)はむ牡丹花の長谷寺、美男のおはす長谷寺





      旧東海道踏破     永田和宏


一里塚ひとつひとつを辿り来て年の初めに日本橋まで



今年中に後期高齢者となるわれが若造として朝日選歌会









  



 







 

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