曲水の宴、飯塚市でも
- momosaran
- 2022年2月21日
- 読了時間: 2分
<2022年2月21日>
曲水の宴といえば、
水の流れに盃を浮かべ、
その盃が自分の前を通り過ぎる前に詩歌を詠むという風雅な行事です。
『日本書紀』にも記述のある古来のものですね。
福岡県内では太宰府天満宮の曲水の庭において毎年3月におこなわれます。
参宴者が平安時代の装束に身をつつみ
流れの前に坐る姿は絵になりますね。
(今年も3月6日におこなわれますが一般観覧席は今年はもうけられず
見学はできないそうです。コロナ禍の影響でしょう)
県内に住む私たちにとっては
曲水の宴といえば太宰府天満宮!ですが
岩手県の毛越寺など国内数カ所で現在も催されているようです。
この曲水の宴が飯塚市でもおこなわれたことがあったんです。
ちょうど10年前の、2012年2月20日、
第12回いいづか雛(ひいな)のまつりの特別イベントとして
旧伊藤伝右衛門邸の庭園で、
「ことたまの曲水の宴」と銘打っておこなわれました。
「ことたま」とは
炭坑王と呼ばれた伊藤伝右衛門の妻として
このお屋敷で10年を過ごした歌人・柳原白蓮が
伊藤家を出奔した後に立ち上げた「ことたま会」の歌誌名です。
当日は
白蓮さん亡きあと「ことたま会」を継いだ長女の宮崎蕗苳さんが開宴を告げ、
講談師の神田紅さんなど参宴者が
十二単といった平安装束姿でうたを披露したそうです。
この日は平日だったので
当時博多の事務所に勤めていた私は拝見できず
残念でした。
この催しは旧伊藤邸の庭園が国の名勝に指定されたのを記念した
特別イベントとして開催されました。
その後、この10年間は私の記憶の限りでは飯塚市で曲水の宴はおこなわれておらず
あの時見に行けなかったのが惜しまれます。
有給休暇を取るべきだったかな?
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