top of page

海外でうたを詠む【4/23加筆】

<2024年4月22日>


今日は「かりんZONTAG会」(かりん福岡支部)の歌会でした。


原則として毎月1回、福岡市天神でおこなわれています。


今日の歌会がいつもと違ったのは、初参加のかたがいらしたこと。


「かりん」会員で、海外に長く暮らしておられるかたです。


海外在住の「かりん」会員といえば


私が結社に所属することを検討した折


まず見本誌の送付をお願いしたのが「かりん」でした。


その見本誌で印象深かったことのひとつは


日本国内だけでなく海外に会員がおられること。


今、取り出してきたその見本誌は2007年とあります。


台湾から10名近くのかたが出詠してあって


お名前から拝察すると台湾在住の日本人というより


もともと台湾に住まわれているかたのようでした。


それから、アメリカからの出詠が少なくとも4名。


そのうちのおひとりはお名前が中国・台湾・香港系で、


もうおひとりはアメリカのかたと結婚して何十年も住んであるようです。


国内からの出詠にも


華僑のかたと思われるお名前があったりして


そうしたところも私には好ましく思えて


理由はそれだけではありませんが


「かりん」に入ると決めたので


結局ほかの結社の見本誌をお願いすることはありませんでした。


私が「かりん」に入会してからも新たな海外からの出詠が途切れません。


アメリカ本土、ハワイ、中国、台湾、中東、フランス、イギリス・・・。


自らの意志で海外に拠点を求めたかた。


お仕事の都合で海外に住むことになったかた。


ご家族の海外赴任に伴ったかた。


留学した日本で短歌を始めて一時帰国されたかた。


理由はさまざまですが


グローバル化と言われて


生まれた国で一生を過ごすのが必ずしも当然でなくなった時代を反映しているようです。


海外で暮らしておられるかたのうたは


旅行詠とは違ってその街の生活が基盤になっている。


と同時に、日本語というもの、うたというものに対して


日本に住む私たちとはまた違った角度で深く対峙してあるのかもしれない。


そんな気がします。







最新記事
アーカイブ
bottom of page