第44回かりん賞
<2024年9月21日>
第44回かりん賞は酒田現さんが「夜明けに象は」30首で受賞されました。
おめでとう存じます✨✨
なお、今年からかりん賞に次席が設けられました。
次席に選ばれたのは霧島茉莉さんと齋藤英明さんです。
受賞作は「かりん」9月号に掲載されています。
その中から特に心ひかれる作品を幾首かご紹介します🌸
左利きの友が名前を書くときの腕のようなるながほそい月
わがうちに恋の起これるふしぎさよひとを思えば君に到りぬ
<わたしたちは魚のよう>とわがうちに聖歌ひびきぬ声もまたさかな
夜ひとりきみを思えばきみの眼に青いコートのわたしが立って
木は良いなあ からだのなかに死があって、夕がたはきっと人より長い
モンゴルを旅するきみの絵葉書に「ここしばらくは馬上」とありぬ
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