第6回嘉麻のおくら短歌コンクール 表彰式
<2024年11月17日>
嘉麻のおくら短歌コンクールは全国の小・中学生が対象です。
コロナ禍の影響による中断はありながら
今年で第6回を数えます。
主催は嘉麻のおくら短歌同好会。
毎回約1千首の短歌が寄せられてきましたが
今年はそれをさらに大幅に上回る作品が集まりました!
私は第1回から選考委員をつとめています。
選考の担当は今年も小学生部門でした。
募集した短歌のテーマ、今年は「靴、または自由」。
テーマは私がいくつか提案したものの中から
主催の同好会が決定したものです。
本日11時より嘉麻市でその表彰式がおこなわれました。
朝は時おり雨がぱらついていたけれど、
お天気はお昼過ぎまでなんとかもってくれました。
万葉集にある山上憶良の嘉摩三部作のうちの
「惑へる情を反さしむる歌一首并せて序」に
「穿沓を脱ぎ棄るごとく」(うけぐつをぬぎつるごとく)
というフレーズが出てきます。
「穴のあいたくつを脱ぎ捨てるように」という意味です。
「穴のあいたくつを脱ぎ捨てるように家族を捨てて行くという人は
非情な石や木から生まれ出た人なのか」(現代語訳)と続きます。
古代、身分の高いひとは革の靴や布製のものを履いていましたが
一般の人々が履いていたのはもっと粗末なものだったので
今と違って穴のあくことも珍しくなかったでしょう。
佳作5首と金賞・銀賞・銅賞を受賞した小学生に賞状を渡した後
小学生部門の講評を述べた時にそんなお話もしました。
受賞した子どもたちは小学校低学年の子も含めて
約1時間の表彰式の間、おしゃべりをすることもなく
静かにしていたのですが
壇上で私から賞状を受け取った後、
飛び跳ねるようにして壇を下る小さな子もいて
とてもかわいらしかったです🌸
今年もいきいきとした良い歌がたくさんあって
気持ちとしてはそれらすべてを入賞としたかった…!
応募してくださったみなさん、ありがとう✨
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