画家・野見山暁治さんの講演会とステンドグラス
<2023年8月30日>
飯塚市出身で文化勲章を受章された画家・野見山暁治さんが
6月に102歳で逝去されましたね。
文化勲章受章後だったと思いますが
飯塚市で開催された講演会をお聴きしたことがあります。
野見山さんは絵について
自分に見えたとおりに描ばよい、
うまく描こうとするのはよくないという趣旨のことを
述べられた記憶があります。
母校にあたる県立嘉穂高校付属中学校で
年に1回、特別授業として美術指導をなさっていましたが
生徒たちにもそのように伝えてあるようすを
過日、野見山さんを追ったドキュメンタリー番組で拝見しました。
これは短歌にも通じることですね。
作品は福岡市美術館や飯塚市歴史資料館での展覧会で
何度かその前に立ったことがあります。
とてもエネルギーを感じました。
野見山さんの作品を原画としたステンドグラスが
東京の地下鉄の駅や地下通路に複数展示されていて
そのことを喜んでおられたようです。
飯塚市役所玄関の両脇には
野見山さんの作品もとにしたステンドグラスがあります。
これまでも市役所に出向いた折に目にしていましたが
ちょうど訃報の1か月前、5月の終わりに
なんとなくまた観たくなって
用事はないけれど市役所に寄ったことがありました。
亡き父と同じ年の生まれの野見山さん。
100歳を過ぎても現役の画家として創作に励んでいらしたことに
大きな励ましをいただいていました。
もし、飯塚市役所にいらっしゃることがありましたら
玄関両脇のステンドグラスをご覧くださいませ。