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火鉢とYMO

  • momosaran
  • 2月20日
  • 読了時間: 2分

更新日:2月21日

<2025年2月20日>


この冬2度目の、強く長い寒波のなか、


長崎の学生寮で過ごした冬を思い出しています。


鳴滝寮は長崎市鳴滝町にあった


長崎県立女子短期大学の学生寮です。


(私の卒業後、4年制大学になって、移転。


現在の長崎県立大学シーボルト校)


規則の厳しい寮でしたが、寒さも厳しかった。


木造2階建ての古い建物でした。


ストーブがあるのは食堂と寮監室と当直室のみ。


居室(4~6人の相部屋)には火鉢(!)があるのみです。


それも午後9時には火を落として廊下に出す決まり。


居室で電化製品は使えないので(持ち込み禁止)


シャンプーの後ドライヤーで髪を乾かすこともできず、


からだが芯から冷えました。


そこで寮生はどうしたか。


綿入れ半纏を着てました。


まるで鳴滝寮のユニフォームのように、みーんな。


それと、懐炉を使ってました。


その頃世に出はじめた使い捨てカイロはまだ値段が高くて


私たちが使っていたのはベンジンを使う旧式のもの。


使い捨てが普及して「カイロ」になる前の「懐炉」なのです。


寝る時も身につけていたように思います。


そもそも長崎の冬は比較的温暖で


雪はめったに降らないと聞いていたのに


この年は雪が何度も降りました。


それに、急激なインフレで食事の品数も減ってしまい、


寒いしおなかがすくしで、


2年目は寮を出て下宿に変えた同級生が何人もいました。


寒がりのわたしも母に頼み頼んだのですが、きいてもらえず。


結局 卒業までの2年間を寮で過ごしました。


こう書くと、いったいいつの時代かと思いますよね。


YMOがテクノポップで世界を席巻していた


1980年(昭和55年)前後の話です。


当直室で昭和30年代の当直日誌をみつけて読んでみたら


私たちと変わらない生活ぶりが綴られていました(=^∸^=)




今ではなつかしき、いとしき鳴滝寮です。












 
 
 

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