「筑豊から広がる短歌」
おととい、嘉飯山郷土研究会からのお招きにより
「筑豊から広がる短歌」と題してお話をしました。
会員のかたがたのほか一般のかたも参加でき、
当日はほぼ半々のようでした。
同研究会で和歌を取り上げるのは初めてだそうです。
まず、和歌と短歌、二つの呼び方のことから始めて
万葉集の優れた社会派歌人山上憶良や
ドラマ『花子とアン』で全国的に注目された柳原白蓮、
そして1950-1960年代に炭坑を詠んだ人々など、
筑豊にゆかりのあるうたをご紹介し
時代の違うそれらのうたがどうつながっているかというお話をしました。
参加者の中に、用事があって最後までいられないけれど
前半だけでも聴きたいと思って来たというかたがいらして、
そのかたがお帰りの際、隣の席のお知り合いに
「和歌、短歌って楽しいねー!」とおっしゃったのが耳に入りました。
とっても嬉しかったです(=^∸^=)
白蓮さんのうたでは、飯塚時代の華やかさを感じるものが有名ですが
今回は白蓮さんが飯塚の伊藤家を出て宮崎龍介のもとへ行った、
いわゆる「白蓮事件」のあと、後半生のうたを中心にご紹介しました。
次の一首は白蓮さん最後の歌集『地平線』の巻末に置かれたうたです。
夢二忌や我をはるばるたづね来し筑紫の海の潮鳴きこゆ
柳原白蓮