『ひろすぎる海』
- momosaran
- 2017年4月15日
- 読了時間: 1分
足立尚彦さんが第五歌集『ひろすぎる海』をご恵送くださいました。
(ミューズ・コーポレーション 2017年4月20日発行)
ありがとう存じます。
足立さんは宮崎市に住んでいらっしゃいます。
「かりん」誌で2013年から一年間、歌集紹介コーナーを執筆した際
担当した十二冊の歌集の内の一冊が足立さんの前歌集『でろんでろ』でした。
その中の一首は忘れがたく、その後もいろいろな機会にご紹介しています。
今回の歌集で印象深いのは次の一首です。
生垣の若葉はひかりをあおあおあと集め隣りは隣りの世界
ちょうど今の季節のうたですね。
春になり自然も人間の社会も明るく輝いてみえる中で
自分だけは取り残されたように感じることがありますよね。
まわりがきらきらしているからこそ孤独をいっそう感じることが。
このうたはアが三回繰り返されていて
ア行の音となると十三も入っています。
このア音の響きによって明るさが強調されると同時に
若葉を眺めるものの孤独を色濃く縁取っているように思います。
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