生まれて初めて詠んだ短歌
- momosaran
- 2017年5月17日
- 読了時間: 1分
初めてうたを詠んだのはいつですか?
そんなテーマの原稿を依頼されたことがあります。
私の場合は中学生の時でした。
国語の宿題として作ったのではなく
夏休みも終わりに近づいたある日の暮れがたに
ふっと心に浮かんだのです。
それを反芻してみて
あ、これは(教科書で習った)短歌だ、と気づきました。
そのときのうたが次の二首です。
夕暮れはさびしかりけり風の音虫の声にぞなぐさめられぬ
かの君の思い出思い泣く涙伝えたけれど術もまたなし
これをいまの私がセルフ講評してみると―――
一首目は、平凡ではあるけれど、強調の「ぞ」などという文語をどこで覚えたのだろう
と思います。夏の終わりの季節感があまり出せていません。
二首目は、二句と三句のどちらも意味が重なっています。
結句はよく使う言い方で、工夫が足りません。
以上、現在の私からツッコミ(?)を入れてみました。
けっして上手なうたではありません。
けれど、この夕暮れから歌とのつながりが始まったことを思うと
何か不思議なものを感じます。
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