top of page

生まれて初めて詠んだ短歌

  • momosaran
  • 2017年5月17日
  • 読了時間: 1分

初めてうたを詠んだのはいつですか?

そんなテーマの原稿を依頼されたことがあります。

私の場合は中学生の時でした。

国語の宿題として作ったのではなく

夏休みも終わりに近づいたある日の暮れがたに

ふっと心に浮かんだのです。

それを反芻してみて

あ、これは(教科書で習った)短歌だ、と気づきました。

そのときのうたが次の二首です。

     夕暮れはさびしかりけり風の音虫の声にぞなぐさめられぬ

     かの君の思い出思い泣く涙伝えたけれど術もまたなし

これをいまの私がセルフ講評してみると―――

一首目は、平凡ではあるけれど、強調の「ぞ」などという文語をどこで覚えたのだろう

と思います。夏の終わりの季節感があまり出せていません。

二首目は、二句と三句のどちらも意味が重なっています。

結句はよく使う言い方で、工夫が足りません。

以上、現在の私からツッコミ(?)を入れてみました。

けっして上手なうたではありません。

けれど、この夕暮れから歌とのつながりが始まったことを思うと

何か不思議なものを感じます。


最新記事

すべて表示
「かりん」12月号-どんな人間

今月の「かりん」は8日に届きました。 (8日といえば、私が寝込んでしまった日ですね・・・) 今月号では私は前月号作品鑑賞(1A欄)を執筆しました。 それから、例年「かりん」の12月号には年間展望が掲載されます。 今回は、「山花集」の年間展望(執筆:畑彩子さん)で...

 
 
 
第33回いいづか短歌サロン-銀杏のうた

今月(第33回)のいいづか短歌サロン(紙上開催)は10日付で発行しました。 先月、8か月ぶりに会場で開催した折に見学に来られたかたがいらしたのですが そのかたが今回、初めてご参加になりました。 嬉しいことです♪ ご参加人数も紙上開催の回ではこれまでで最も多くなりました。...

 
 
 
「短歌は武器になる」

購読している新聞(朝日です)には土曜日に別刷りの「be」が付きます。 その大きな写真付きの1面は「フロントランナー」。 さまざまな分野で活躍しているかたへのインタビュー記事です。 1面の記事は3面にも続きます。 今週の「フロントランナー」は歌人の穂村弘さんでした。...

 
 
 

コメント


最新記事
アーカイブ

© 2016 by kotonohasha

当サイトの文章・画像などの無断転載を禁止いたします。

 

bottom of page