「かりん」6月号-行かざりし道
今月号から、「かりん」ZONTAG会(福岡支部)メンバーの作品を読む楽しみが
増えました。
3月の支部歌会の際に、ある取り決めをしたのです。
「かりん」に送るうた(十首以内を毎月10日必着で郵送します。
十首から選歌されたものだけが翌々月の「かりん」誌に掲載されます)
のテーマは自由なのですが
福岡支部だけの題を設けることにしました。
歌会の中で題詠が話題にのぼったことから
毎月「かりん」へ送るものでやってみようという話になり、
十首のうち少なくとも一首はその月の題で詠むことにしました。
4月送付分(6月号掲載分)の(福岡支部のみの)題は「手」と「雨」。
ただ、「かりん」誌には選歌されたものだけが載りますから
題詠の作品を送っても、掲載されるとは限らない。
ちょっとドキドキしますねー、って言い合いながら。
そのドキドキは、題詠の作品が載らないかもしれない、のドキドキと
新しいことにチャレンジする時のドキドキ。
だから、そのドキドキはワクワクでもあります。
そして届いた6月号。
私の題詠の歌、載ってました♪
ホッ。
次の一首目は「手」の題で詠んだもの。
二首目の題は「雨」。
そして三首目は今月の支部歌会で評が多かったものです。
こげな手になってしもたと皺の手をみつめる母とともにみつめる
弥生尽記憶の雨に濡れながら眠りの廂へ近づいてゆく
行かざりし道はほんのり銀色であかとき闇のわれにあらわる
キム・英子・ヨンジャ 「かりん」2017年6月号