ぼた山
- momosaran
- 2017年6月29日
- 読了時間: 1分
新しい飯塚市役所には、昨日書いたカフェ「雲を蒔く」のほかに
「あおぞら食堂」があります。
こちらも市役所関係者だけではなく一般市民も利用できるところです。
シンプルで清潔感のある店内。
8階にあるので大きな窓からの見晴らしも良く、
旧・穂波町(現・飯塚市)忠隈のぼた山も見えます。
筑豊から炭坑が消えて数十年がたち、
ぼた山も今ではすっかり緑に覆われています。
初めて「あおぞら食堂」から飯塚市内を眺めた日、
あるかたがこうおっしゃいました。
「炭坑(で起きた坑内事故)では、まだ(ご遺体が)埋まったままのかたもいる。
そうしたかたのご遺族が見れば、ぼた山は墓標に見えるだろう。」
このぼた山の近くで生まれ育ったかたです。
炭坑に生きた歌人、山本詞が詠んだぼた山には次のようなものがあります。
硬山(ぼたやま)の投影長きこの地帯を遂に故里(ふるさと)として棲みつきぬ
『地底の闇を切り開け 山本詞遺稿集』
硬山を仰ぐときやはり坑夫らの歴史は坑夫が変へねばと思ふ
『歌集 地底の原野』
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