「対馬-遺宝にみる交流の足跡」展
毎月、万葉集の勉強のために大宰府市へ通っています。
その帰りに九州国立博物館へ行きました。
特別展示室では[世界遺産 ラスコー展」が開催中でしたが
今回はまっすぐ4階の文化交流展示室へ。
「対馬-遺宝にみる交流の足跡」展が観たかったんです。
韓半島(朝鮮半島)と九州の間に位置する対馬は
古くから東アジアの人々や文物がゆきかい、
さまざまな文化が混在する特色ある歴史を歩んできたところ。
2世紀頃の装身具として、青いガラスで作ったビーズの指輪や
輪っかのかたちに加工した貝殻なども並んでいます。
島の外から来たとして展示されている中でもっとも多いのは
韓半島由来のものです。
たとえば、展示室に入ってまず飛び込んでくるのが
入口正面の銅造如来立像(統一新羅時代・重要文化財)。
それから、私が一番長く足を止めたのが
銅造地蔵菩薩遊戯坐像(高麗時代)。
こちらは被帽地蔵といって被り物を身につけていらっしゃいます。
大きさも40cmほどでしょうか。
全体に優美な印象です。
他にも、やはり韓半島由来の仏様で
王冠のようなティアラのようなもの(取り外して展示されていました)
が傍らに置かれた仏像は頭部が螺髪ではなくて
頭頂部で髷を結っています。
韓半島の昔の男性の髪型と同じだなと思いました。
この展覧会は9月18日まで開かれています。
(「世界遺産 ラスコー展」は9月3日が最終日でした。)