「愛憎のレジデンス」
飯塚市の旧伊藤伝右衛門邸は10年前に一般公開が始まりました。
開館10周年記念イベントのひとつとして
旧伊藤邸において秋の企画展
「愛憎のレジデンス~伊藤伝右衛門と白蓮の邸宅~」が開催中です。
先日の三連休初日(11月3日)に足を運ぶと
駐車場には地元と県内ナンバーに混じって
佐世保・大分・山口ナンバーのクルマも。
今秋の企画展は
かつて福岡・天神と別府にあった伊藤家の別宅を
写真パネルや当時の新聞記事で紹介するものです。
屋根を銅でふいたことから赤銅御殿(あかがねごてん)と呼ばれた
福岡・天神の別宅は火事で焼失しました。
以前、このブログでもご紹介した別府の屋敷も現存しません。
どちらも多くの財界人や東京の文学者などが訪ねてくるサロンでした。
そうして、別府の別邸で白蓮さんは、のちに恋人となる宮崎龍介と出会います。
別府の別邸は戦後買い取られてホテルになります。
1954年(昭和29年)、白蓮さんは夫の宮崎龍介とともに
「別府銅御殿ホテル」の白蓮歌碑の徐幕式に出席します。、
その折の写真も今回の企画展で展示されていますが
このブログではその折のことを詠んだ白蓮さんのうたをご紹介いたします。
再びは来じと思ひし窓により庭の木立に秋の声きく
柳原白蓮