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お風呂のうた②-夜の共同湯に

  • momosaran
  • 2017年12月23日
  • 読了時間: 1分

嘉麻のおくら短歌同好会・短歌講座(おくら短歌講座)や

私が主宰している「いいづか短歌サロン」では

山本詞(やまもと・つぐる)のうたを取り上げることがあります。

今月のおくら短歌講座(テーマ「お風呂のうた」)では次の一首をご紹介しました。

坑夫らの身より落されし炭塵が夜の共同湯に沈殿してゆく

山本詞

すると、嘉麻市にお住まいのかたから

旧稲築町(現・嘉麻市)にあった炭坑の共同浴場のお話が出ました。

その浴場で実際に坑員のかたがたのようすをご覧になったということです。

そこから話題は炭坑町だった旧稲築町の二つの中学校のことへ。

当時の思い出話をしばしお聴きすることができました。

私も子どもの頃、何度かこうした共同浴場に行ったことがあります。

私たちは<炭坑のお風呂>と呼んでいました。

山本詞が炭坑の共同浴場を詠んだうたには、次の一首もあります。

わが炭坑(やま)の共同湯に見つ鉱夫らの指落したるいくつかの手を

山本 詞

坑夫たちの指については、

仕事上の事故によるものという理由だけではなかったようです。


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