詩人・歌人の朗読会
満開の桜と、チューリップやラッパスイセン。
道路わきやよそのお宅の庭に咲く春を愛でながら向かったのは
福岡市・天神の赤煉瓦文化館です。
いつもは「かりんZONTAG会」(福岡支部)の歌会のためにでかける場所ですが
今日は「かりん」とは別の朗読会がおこなわれました。
詩人が11名、歌人が6名で、
ほとんどのかたは福岡文化連盟の『文芸福岡』6号掲載の作品を朗読なさいました。
私は6号には作品を発表していないので、プリントを準備して配布しました。
朗読に慣れていらっしゃる感じの詩人もいらっしゃれば
人前で朗読するのは今日が初めてという歌人もいらして
それぞれの個性が感じられました。
そして今日は思いがけないかたとの再会もありました。
以前、6年ほど朗読を習っていたことがあるのですが
その時の先生がおみえになったのです。
先生の前で朗読…。
ちょっと緊張します。
私が朗読した短歌十首のタイトルは「オレンジショコラ」。
その中から一首をご紹介いたします。
わかめちゃんカット昔は<乙女刈り>炭坑の散髪屋に通いぬ
キム・英子・ヨンジャ
「わかめちゃんカット」は「サザエさん」の登場人物、わかめちゃんのような髪型のこと。
つまり、短いおかっぱで、うなじのところは刈り上げている。
この髪型、わたしが子どもの頃は「乙女刈り」と呼ばれていたのです。
私の生まれ育ったところには炭坑がありました。
炭坑には、そこで働く人たちのためのいろいろな施設がそろっていました。
炭住(社宅)をはじめ、スーパー、病院、野球場など。
炭住は別として、そうした施設は炭坑で働いている人以外も利用できました。
理髪店も三軒並んでいて、
左端のお店でいつも髪を切ってもらっていました。